WordPressテーマを選ぼうとして、レビュー、比較、評判記事をいくつも読んだのに、結局、決めきれない。
そんな経験はありませんか。
機能も良さそう、評価も高い、「SEOに強い」「初心者向け」「人気テーマ」と書かれている。それでも最後の一歩で止まってしまう。これは、情報が足りないからではありません。比較の仕方が間違っているわけでもありません。
比較しても決められない理由は、テーマそのものではなく、判断の順番にあります。判断の順番を間違えると、何を基準に見ればいいのかが定まらず、比較するほど情報だけが増えて、いつまで経っても決められなくなります。
この記事では、「なぜ比較しても決められないのか。何を先に決めて、何を後回しにすべきか。最後の1つに迷わず決めるための考え方と手順」を、「条件 → 基準 → 手順 → 決断」という流れで整理していきます。
この記事を書いた人

税理士簿財&日商簿記1級受験生。簿記2級・FP2級・MOS・JADA上級心理カウンセラー資格を保有。将来的には、公認会計士資格の取得を目指しており、その後は慶應義塾大学法学部通信課程への進学、さらに予備試験・司法試験への挑戦も視野に入れています。
会計・簿記・FPの「数字と構造の視点」と、認知心理学・行動心理学による「人が迷い、止まり、動けなくなる理由」を組み合わせて、“選び方の構造”と“判断基準の作り方”を設計しています。
WordPressテーマを、「有名かどうか」「性能が高いか」ではなく、迷わず使えるか、続けられるか、詰んだときに戻れるか、経験がムダにならないか。こうした“実際に続くかどうか”の視点で整理しているのが特徴です。
売るためのレビューではなく、「自分で判断できるようになるための材料」をまとめています。
決められない人の共通点は「自分の条件が固定されていない」
🟨 テーマ選びで詰む原因は、テーマではなく「条件未確定のまま比較を始めること」です。
目的がふわっとしている
目的が曖昧なままテーマを探すと、情報は増えますが、判断は軽くなりません。何を基準に見ればいいかが決まっていない状態で比較に入っているからです。
「ブログで収益化したい」という目的でも、実際にはいくつも分岐があります。広告収益を狙うのか、専門性を打ち出して集客するのか、仕事の信用を積み上げるためのサイトなのか。この違いだけでも、必要な見た目、導線、記事の構成は大きく変わります。
ところが目的が曖昧なままレビューを見ると、「表示が速い」「デザインが整う」「カスタマイズが豊富」といったメリットが、すべて魅力的に見えます。どれも刺さって見えるのは当然です。評価の物差しが決まっていないからです。
評価基準が決まっていないと、何を重視して、何を切ればいいのかを説明できません。その結果、比較を進めるほど情報が増え、最後に残るのは「どれも良さそう」「決め手がない」という状態です。
ここで必要なのは、立派な目的ではありません。判断に使える形まで落とした目的です。「最初の3か月は記事を20本書く」「平日は夜1〜2時間しか触れない」「仕事の信用を落とさない見た目にする」。この程度で十分です。
このレベルまで具体化できると、レビューを見るときに「これは今の目的に必要か」「これは後回しでいいか」という判断ができるようになります。
目的は“夢”ではなく、比較で使える判断条件まで落とすことで意味を持ちます。
使える時間・スキル・お金を把握していない
テーマの総コストは「買った瞬間」ではなく「使い続けた時間」で決まります。
テーマ選びで見落とされがちなのが、購入後にかかり続ける時間と手間です。使える時間が平日1〜2時間なのか、スキマ時間で30分ずつ触るのかによって、テーマに求める設計は大きく変わります。
時間が少ない人ほど致命傷になるのは、設定や調整で迷う回数が増えることです。迷う回数が増えるほど、作業に入るまでが重くなり、結果として更新が止まりやすくなります。
情報収集が苦にならず、じっくり比較するタイプの人は、選択肢を増やしすぎて比較から抜け出せなくなる傾向があります。
一方で、使える時間が限られている人は、「詰んだら立て直せない」という不安が強く、一度止まると再開が難しくなりがちです。だからこそ、最初に今の自分では回せない前提を切っておくことが重要になります。
ここで言うリソースは、気合いや根性の話ではありません。判断に使える形まで、具体的な数字に落とします。
ここからは、テーマ選びに入る前に整理しておくべき現実条件を確認します。
- 触れる時間:平日1〜2時間か/30分×2回か
- 詰まったときの追加時間:週末に1時間取れるか
- 調べ物耐性:検索して試すのが苦かどうか
- 使えるお金:払ったあと後悔しない上限はいくらか
この整理がないまま「人気だから」「評判がいいから」で選ぶと、あとから条件不一致が必ず出ます。それはテーマの欠点ではなく、選び方の欠点です。
詰んだときの戻り方を考えていない
テーマ選びで本当に差が出るのは、順調なときではなく「詰んだときに戻れるか」です。
テーマ選びは、うまくいっている間は違いが見えません。差がはっきり出るのは、想定外のトラブルにぶつかったときです。
表示が崩れる。エラーが出る。ブロックが思った位置に置けない、原因不明の余白が消えない。こうした場面で、「次に何をすればいいか」が見えないと、判断は一気に止まります。作業が止まり、そのまま更新が途切れるケースも珍しくありません。
ここで重要なのは、「自分で解決できるか」ではありません。戻るための出口が用意されているかです。
戻り方は、次の2つに分解できます。
情報の出口があるか
1つ目は、情報の出口です。
同じ悩みが検索で見つかるか。公式ドキュメントが整理されているか。実際のユーザー事例が確認できるか。ここで見ているのは、「答えが書いてあるか」ではありません。次に試す選択肢が見えるかどうかです。
表示崩れが起きたときに、同じ症状の記事が見つかる。公式の該当ページに設定の考え方が書かれている。他のユーザーがどう切り分けたかが分かる。こうした情報が揃っていれば、完全に理解できなくても動けます。
一方で、情報が断片的だったり、公式情報が点在していたりすると、「どこから手を付ければいいのか」が分からなくなります。この状態が続くと、調べている時間だけが増え、作業に戻れなくなります。
情報の出口があるテーマは、トラブルが起きても判断が止まりにくい設計です。完璧に直せなくても、「次に何を試すか」を自分で決められるからです。
サポートの出口があるか
2つ目は、サポートの出口です。
どこから問い合わせればいいのか。フォーラムで質問できるのか。その導線が、迷わず分かる形で用意されているか。ここで重要なのは、「サポートが手厚いか」ではありません。困ったときに、次の一手が明確かどうかです。
エラーが出たときに、公式サイトのどこを見ればいいか分からない。問い合わせフォームに辿り着けない。質問していい場所かどうか判断できない。こうした状態になると、問題そのものよりも“不安”が先に立ちます。不安が強くなると、「今は触らない方がいいかもしれない」「変にいじって壊したら怖い」と判断が止まり、作業を中断しやすくなります。
一方で、サポートの出口が整理されているテーマは、完全に解決できなくても立て直せます。聞く場所が分かっていれば、「一人で抱え込まなくていい」と判断できるからです。
サポートの出口があるかどうかは、安心感の問題ではなく、撤退コストの低さに直結します。詰んだときに戻れる設計かどうかは、ここでほぼ決まります。
戻りやすさを事前に確認できているか
ここを見ないまま選ぶと、詰んだ瞬間に「一人で抱える状態」になります。この状態になると、不安が先に立ち、作業を再開する判断ができなくなります。
だからこそ、テーマの機能やデザインより先に、詰んだときの戻り方を確認する価値があります。ここでは、戻りやすさを見極めるための最低限の確認ポイントを整理します。
- 同じトラブル事例が検索で見つかるか
- 公式情報が体系的にまとまっているか
- 問い合わせ/フォーラムの場所がすぐ分かるか
この3点が見えないテーマは、問題が起きた瞬間に判断が止まりやすくなります。それは性能の問題ではなく、撤退コストが高い設計だからです。
テーマを探す前に決める“自分の条件”はこの6つだけ
🟨 比較に入る前に「自分の条件」を固定すると、テーマ名に振り回されなくなります。
① 何のためのサイトか(目的)
目的は、テーマを評価するときの「比較軸の土台」になります。
ここで言う目的は、立派なビジョンである必要はありません。「収益化」「専門性の発信」「仕事用サイト」など、いちばん優先したい目的を1つ決めるだけで十分です。複数ある場合でも、「どれを最優先にするか」だけは決めておきます。
この整理がないままテーマを探すと、レビューのすべてが魅力的に見えます。「表示が速い」「デザインが整っている」「カスタマイズ性が高い」。どれも正しく、どれも間違っていません。問題は、どれを基準に見るかが決まっていないことです。
目的が決まると、レビューの読み方が変わります。「何ができるか」ではなく、「自分の目的に本当に必要か」で判断できるようになります。
その結果、情報は減らないのに、判断だけが軽くなります。
② 使える時間はどれくらいか
使える時間が少ないほど、テーマの「重さ」は致命傷になります。
ここで問題になるのは、機能の多さや性能ではありません。作業に入るまでに、何度も考え直しが発生するかどうかです。
毎回「どこを触ればいいか」を探す。前に使った設定の場所を思い出す。参考記事を開いて、同じ操作をもう一度確認する。こうした行動が重なると、実際の作業時間よりも、準備と確認に時間が消えていきます。
時間に余裕がある人なら、こうした試行錯誤も回収できます。触りながら覚え、少しずつ自分の型を作れるからです。一方で、使える時間が限られている人にとっては、この「迷い直し」がそのまま総コストになります。
だから、使える時間が少ない場合は、毎回考え直すことを前提にした設計のテーマを避けた方が安全です。時間がある人は試行錯誤を積み上げられますが、時間がない人は、積み上がる前に止まりやすくなります。
③ WordPressの経験値
経験値は、知識の量ではなく「迷わず次の操作に進めるか」で判断します。
ここで言う経験値は、「専門用語を知っているか」ではありません。どこを触ればいいかを考え直さずに済むかが基準です。
WordPress歴が1年未満の場合
WordPress歴が1年未満の場合、詰まりやすいのは次の2点です。
- 設定画面に出てくる言葉の意味が分からない
- どの画面・どの項目を触ればいいか判断できない
この状態で、設定項目が多く、選択肢が広いテーマを選ぶと、「まず調べる」が前提になります。調べる回数が増えるほど、作業そのものよりも判断に使う気力が削られ、更新が止まりやすくなります。
経験値が低いほど、優先すべきなのは「多くできること」ではありません。次に何をすればいいかが見える設計かどうかです。
具体的には、調べなくても進める導線が用意されているか。迷ったときに、同じ状況の情報がすぐ見つかるか。この2点が見えていれば、経験が浅くても判断は止まりにくくなります。
WordPress歴が1年以上の場合
一方で、WordPress歴が1年以上の場合、詰まり方は変わります。操作自体は分かっているので、「触れない」ことでは止まりません。
止まるのは、「どれを選ぶか」です。設定や機能の違いが分かる分、「前はこの設定だった」「今回は別の方が良いかもしれない」と、毎回判断をやり直してしまいがちです。
この状態で、自由度が高く選択肢の多いテーマを選ぶと、作業のたびに最適解探しが発生し、決断に時間を取られます。触れるのに進まない。前より分かっているはずなのに、なぜか作業が重い。
これはスキル不足ではなく、判断基準が整理されていないまま選択肢だけが増えているからです。
WordPress歴が1年以上の場合は、何でもできるかよりも、毎回同じ判断で進める設計かを優先しないと、更新※は止まりやすくなります。
④ 使えるお金の上限
重要なのは安いか高いかではなく、「払ったあとに後悔しない上限」を決めているかです。
お金の上限が決まっていない状態でテーマを比較すると、途中から価格が判断軸として割り込んできます。「このテーマは18,000円だから少し高い」「こちらは15,000円だから微妙に安い」と、条件ではなく金額そのものを行き来し始めます。
こうなると、「自分の条件に合っているか」ではなく、「この金額を払って後悔しないか」という別の判断が発生します。結果として、比較を進めても判断は収束せず、迷い直しが増えていきます。
さらに、「機能」や「使いやすさ」ではなく、「この値段を出して大丈夫かどうか」を毎回考え直す状態に入ります。比較すればするほど判断は軽くならず、「もう少し安い方がいいかもしれない」「高い分、元を取らないといけないのでは」と、判断が横に滑っていきます。
ため上限を決める目的は、節約ではありません。判断を軽くするためです。
「ここまでなら納得できる」という線が1本引かれているだけで、価格に引きずられて考え直す回数が減ります。
その分、テーマが自分の条件に合っているかどうかに、判断のエネルギーを使えるようになります。
⑤ 失敗したときの戻りやすさ
戻りやすさは、テーマ選びにおける「撤退コスト」を下げます。
ここで言う戻りやすさは、操作が簡単かどうかではありません。詰んだときに、立て直すための道筋が見えるかという意味です。
情報が多い。同じトラブルの解決記事が見つかる。公式に手順が整理されている。ユーザー数が多く、事例が確認できる。
これらは「使いやすさ」ではなく、問題が起きても判断を再開できるかどうかに効きます。
使える時間が限られている人ほど、ここは重要になります。試行錯誤に時間をかけられない状況では、一度つまずいたときに長く立ち止まることが致命傷になるからです。
だからこそ、「完璧に使いこなせるか」よりも、失敗しても戻れる設計かどうかを先に確認する価値があります。戻り道が見えていれば、不安で手が止まる場面を減らせます。
⑥ 選ぶ基準を作る(内部リンクへ)
おすすめに違和感がある人ほど、実は選ぶ基準が言語化されていません。
「何を見て判断するか」が曖昧だと、評判が強いものに引っ張られます。逆に、選ぶ基準があると「合わない理由」を言葉にできるので、候補を切れます。
選ぶ基準が整理されていると、「足切り → 候補を減らす → 最後に決める」という流れを、迷い直さずに進めやすくなります。
選ぶ基準そのものの考え方は、WordPressテーマを選ぶ基準|どうやって選べばいいかを整理するで詳しくまとめています。
まとめ(チェック項目)
テーマ探しに入る前に決めておくと判断が止まりにくい条件を、そのまま確認できる形で並べました。
必要なところだけ拾えるように、条件を6つに分けています。
- 目的(最優先の目的を1つ)
- 使える時間(平日/週末の現実)
- 経験値(迷いの出やすさ)
- 予算上限(後悔しないライン)
- 戻りやすさ(情報・導線)
- 選ぶ基準(あわせて読みたいで確認)
WordPressテーマの選び方は3フェーズで終わる
WordPressテーマの選び方は、次の3フェーズに分けて考えます。
- フェーズ1は「危険を排除する判断」
- フェーズ2は「条件不一致を落とす判断」
- フェーズ3は「今の自分で回るかを確かめる判断」
この順番が崩れると、判断は戻りやすくなります。
フェーズ1:地雷を先に切る(足切り)
フェーズ1は、「良いテーマを探す工程」ではありません。あとから詰んで、手が止まる可能性が高いテーマを、先に除外する工程です。
この段階で見るのは、使い続けられなくなるリスクが高いかどうかです。ここを飛ばして比較に入ると、候補が増えすぎて、次のフェーズで判断が収束しなくなります。
- 更新が止まっているテーマは除外する
- 情報が少ないテーマは除外する
- サポート導線が弱いテーマは除外する
- デモの“きれいさ”だけで選ばない
- 速度は“最低ライン”だけ確認する
このフェーズでやるのは、「選ぶ」ではなく「危ない選択肢を消す」という作業です。
ためここで候補を減らしておくと、次の「候補を減らすフェーズ」で、迷い直しが一気に減ります。
更新が止まっているテーマは除外する
更新が止まっているテーマは、将来の不具合リスクが高まります。WordPress本体やプラグインは更新され続けるため、テーマがそれに追随しないと、表示崩れやエラーが起きたときに対応が難しくなります。
ここで問題になるのは、機能が足りないことではありません。トラブルが起きたときに、どう戻せばいいか分からなくなることです。
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更新が止まっていると、同じ不具合の事例が見つからない。公式の修正情報が出ない。今の環境で何を疑えばいいか判断できない。といった状態に陥りやすくなります。
これは使い勝手の問題ではなく、詰んだときに立て直せない構造です。つまり、撤退コストが高いテーマだということです。
作業に使える時間や余力が限られている場合、更新停止は「様子を見る」では済みません。トラブルが起きた時点で、判断が止まりやすくなります。
ためだからフェーズ1では、今どう見えるかではなく、先で詰まらないかを基準に、更新が止まっているテーマは最初に除外します。
情報が少ないテーマは除外する
詰んだときに検索しても情報が出てこないテーマは、判断が止まりやすくなります。「この表示崩れはどう直すのか」「この設定はどこにあるのか」。こうした場面は、初心者でなくても必ず発生します。
問題は、詰まること自体ではありません。同じ状況に出会った人の情報が見つからないと、「何から試せばいいか」が分からず、手当たり次第の試行錯誤に入ります。
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試行錯誤に入ると、時間だけでなく「次に進む判断力」まで消費します。
何を試せばいいか分からない状態が続くため、「これで合っているのか?」という迷いが常に付きまとい、気力も削られます。結果として、作業そのものよりも判断に疲れて手が止まりやすくなります。
この状態に入る最大の原因は、「次に何を試すか」を決める材料がないことです。
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情報が多いテーマは、それだけで撤退コストが下がります。完全な答えが見つからなくても、「次に何を試すか」を判断できる材料が残るからです。
同じトラブル事例、公式の考え方、他の人の切り分け方。これらがあれば、迷いながらでも判断を進められます。逆に、情報が少ないテーマでは、判断材料が見つからず、試行錯誤に入りやすくなります。
その結果、未来の自分に「一人で抱え込む作業」を背負わせることになります。これは性能やデザインの問題ではありません。詰んだときに立て直しにくい設計かどうかという判断です。
ためだからフェーズ1では、使ってみないと分からない良し悪しを見る前に、情報が十分に蓄積されているかという一点で、除外する価値があります。
サポート導線が弱いテーマは除外する
サポートがあるかどうか以上に重要なのは、導線がはっきりしているかです。人は「困ったらどこへ行けばいいか」が分からないだけで、判断が止まります。
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たとえば、問い合わせ先がすぐ見つからない。フォーラムの存在は知っているが、入口が分からない。公式サイトのどこを見ればいいのか判断できない。
こうした状態では、トラブルそのものよりも、次に取る行動が分からないことが負担になります。
その結果、「今は触らない方がいいかもしれない」「下手にいじって壊したら怖い」と判断が止まり、作業が中断されやすくなります。
次の一手が見えるか?
ここで大事なのは、サポートが“完璧に解決してくれるか”ではありません。困ったときに、次の一手が見えるかです。
サポートは安心材料ではなく、撤退ルートのひとつです。撤退ルートが見えないテーマは、詰んだ瞬間に一人で抱え込む構造になります。
ためだから、「サポートがあるか」ではなく「迷わず辿り着けるか」を基準に見ます。それが弱いテーマは、最初から足切りしておく方が、総コストも撤退コストも増えにくくなります。
デモの“きれいさ”だけで選ばない
モサイトを見ると、「このデザインテンプレートを入れれば、だいたい同じ見た目になるはず」と感じる人は少なくありません。
実際、最近のWordPressテーマには、デモデータの一括インポートやデザインプリセットが用意されており、見た目の“形”だけなら近づけることはできます。
ただし、それで同じ状態になるわけではありません。
デモサイトと同じ状態にならない理由
デモサイトは、テンプレートを入れた直後の姿ではなく、記事構成・画像・余白・装飾・導線まで作り込まれた完成形です。
一方で、実際の自分は、記事0本・設定も最低限の状態から始まります。この差を意識しないまま選ぶと、「同じテーマを使っているのに、なぜか違う」「どこを直せばいいか分からない」という不満に変わります。
ここで問題になるのは、再現できるかどうかではありません。その後も同じ判断で更新を続けられるかです。
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デザインテンプレートで形を整えたあと、記事を書くたびにレイアウトを迷わないか。装飾を足すたびに設定を考え直さなくていいか。調整が一度で済む設計か、それとも毎回判断が発生するか。
この「あとから発生する負担」が、総コストになります。
デモサイトは、「これと同じ見た目にできるか」を見るものではありません。そこに至るまでの工程と、その先の運用を自分が回せるかを見るための参考です。
ため完成形の美しさよりも、その形を維持しながら更新し続けられる設計かどうか。そこを見誤らないことが、後で詰まらない選び方になります。
速度は“最低ライン”だけ確認する
速度比較は、簡単に沼になります。数値を追い始めると、テーマ選びの軸が「条件」から「順位」にズレていくからです。
フェーズ1で見るのは、「極端に遅くないか」だけです。表示が明らかにもたつく、初期状態でも体感で遅い。そうしたテーマを除外できれば、この段階では十分です。
速度は確かに重要です。ただし、フェーズ1の目的は最適解を決めることではありません。後で検討できる候補を残すことです。
ためだからここでは、「致命的に遅いかどうか」だけを確認する。それ以上は追わない。この線を引いておくことで、速度比較に判断力を吸われず、次のフェーズに進みやすくなります。
まとめ(チェック項目)
フェーズ1は、あとから詰みやすいテーマを先に除外する工程です。
ここまで読んで、「どこを見れば足切りできるか」を一度で確認したい場合は、下のチェックをそのまま使ってください。
- 更新が継続しているか
- 検索して情報が十分に出るか
- 困ったときの導線が分かるか
- デモではなく工程で判断できそうか
- 極端に遅い兆候がないか
このチェックは、「良し悪しを決めるため」ではなく、後で判断が止まりやすい選択肢を消すためのものです。
ここを通過したテーマだけを、次のフェーズで比較すれば十分です。
フェーズ2:候補を3つまで減らす
フェーズ2の目的は、勝者を決めることではなく「納得して数を減らすこと」です。
フェーズ1で地雷を消したら、次は候補を減らします。
ここでやるべきなのは、「一番良さそうなテーマを探す」ことではありません。今の自分には合わないものを、理由付きで落とすことです。
- 集めすぎない(最大5つ)——候補が増えるほど判断は重くなる
- 比較項目は“体感と影響”だけ——機能表は見ない
- 同じ軸で並べて比較する——勝者を決めず、落とす理由を作る
候補が多いまま比較を続けると、判断は必ず重くなります。フェーズ2は、判断を前に進めるための“整理の工程”です。
集めすぎない(最大5つ)——候補が増えるほど判断は重くなる
候補を増やすほど、安心できる気がします。ただし実際には、判断は逆に重くなります。
候補が7つ、10つと増えると、比較する視点も増えます。比較する視点が増えると、判断回数が増えます。判断回数が増えると、気力が削られます。気力が削られると、人は判断を続けられなくなります。
その結果、「人気」「評判」「誰かの結論」といった、自分以外の判断に寄りかかる形に戻ります。つまり、候補を増やす行為は、最後に“おすすめ依存”へ戻るための準備になりやすい、ということです。
判断できる数には上限がある
だから、あらかじめ上限を決めます。
多くても5つ。理想は3つです。
人が同時に比較しながら判断できる数は、心理学的にも多くて3〜5個が限界とされています。選択肢が増えるほど判断の質が上がるのではなく、迷い直しや判断疲れが増えやすくなることが、複数の研究で示されています(ミラーの法則、選択の過負荷、ヒックの法則など)。
上限が決まっているだけで、レビューの読み方が変わります。「候補を追加する」ためではなく、「落とす理由を見つける」ために読むようになるからです。
この切り替えができると、フェーズ2の判断は一気に軽くなります。
比較項目は“体感と影響”だけ——機能表は見ない
機能表で比較すると、情報は増えますが、判断は軽くなりません。
なぜなら、「機能がある=自分に必要」ではないからです。
テーマの機能は“全部使う前提”で作られていますが、ブログ運営はそうなりません。
多くの人は、記事を書く・装飾する・見出しを整える・トップを整える、といった限られた作業を繰り返します。使うのは、その繰り返しに必要な機能だけです。
それ以外の機能は、役に立たないわけではありません。ただし、今の自分の条件と目的に対しては使わない可能性が高い。そして、使わない機能まで比較に含めると、判断が増えます。
ためさらに厄介なのは、機能が多いほど、設定や選択肢が増えやすいことです。「どの機能を使うか」「どの設定が正しいか」を考える場面が増えると、作業ではなく判断が増えます。
判断は気力を消費します。その結果、記事を書く前に疲れてしまい、手が止まりやすくなります。
h4見出しタイトルを考えてくれ
だからフェーズ2では、機能の“数”は比べません。比べるのは、そのテーマを使ったときに、自分の作業が軽くなるか/重くなるかです。機能表は、その判断に必要な情報が見えにくいからです。
ここで見るのは、機能の数ではなく、使ったときの体感と、その影響です。
フェーズ2で使う比較軸は、4つだけに絞ります。
- 1つ目は、初期設定です。
最初の設定で、迷う回数が増えそうかどうか。 - 2つ目は、日常運用です。
記事を書くたびに、毎回発生する手間が増えそうかどうか。 - 3つ目は、復旧です。
詰んだときに、立て直せる道が見えているかどうか。 - 4つ目は、情報量です。
検索して、同じ悩みや具体例が十分に見つかるかどうか。
この4つは、そのままJudOSの判断軸に接続できます。初期設定と日常運用は、あとから積み上がる総コスト。復旧は、詰んだときに戻れるかという撤退コスト。情報量は、その撤退コストを下げる要素です。
この軸で見れば、「よさそう」「評判がいい」といった感想ではなく、「自分の条件に合うか、合わないか」で候補を切れます。
ためフェーズ2でやる比較は、優劣を決めるためのものではありません。条件に合わない理由を見つけるための比較です。
同じ軸で並べて比較する——勝者を決めず、落とす理由を作る
比較が苦しくなるのは、読んだ順番で印象が変わるからです。Aを読んだ直後はAがよく見え、Bを読むとBがよく見える。これはごく自然な反応です。だから、同じ軸で並べます。順番も固定します。見る観点と並べ方を揃えることで、印象のブレを減らします。
ここで大事なのは、勝者を決めないことです。フェーズ2は「選ぶ工程」ではなく、落とす工程だからです。落とすためには、「なんとなく微妙」ではなく、合わない理由が必要になります。この理由を言葉にできると、判断は一気に軽くなります。
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たとえば、使える時間がスキマ時間中心の人が、「日常運用で毎回調整が必要」なテーマを残すと、あとで確実に詰まります。これは好みの問題ではなく、条件不一致です。
また、比較そのものが楽しくなってくると、候補を増やしたくなる人もいます。だからこそ、落とす理由を文章で固定し、機械的に減らします。
このフェーズでやるのは、「一番良さそうなものを探すこと」ではありません。自分の条件に合わないものを、淡々と外すことです。
まとめ(チェック項目)
比較を一度で整理したい場合は、並べ方を固定しておくと判断が止まりにくくなります。この形で並べると「どれが一番よさそうか」ではなく、「どれが条件に合わないか」が見えやすくなります。
以下は、そのまま使える確認用のフォーマットです。
- 初期設定:迷いが増えそうか/次が分かりそうか
- 日常運用:記事を書くたび増える手間があるか
- 復旧:詰んだとき戻れる導線が見えるか
- 情報量:検索で同じ悩みが出そうか
フェーズ3:最後の1つに決める
フェーズ3は、優劣ではなく「今の自分で回るか」で決める工程です。
ここまで来た時点で、候補はどれも「悪くない」状態です。だから最後は、性能や評判では差がつきません。差が出るのは、そのテーマを使った日常を、無理なく想像できるかどうかです。
- 再現できるデザインかを確認する
- 困ったときに検索で解決できるかを見る
- 今の自分が無理なく続けられるかで決める
ここでやる判断は、「一番いいものを選ぶ」ことではありません。今の自分が、止まらずに使い続けられるか。それだけを見て決めます。
ためこの基準で選んだテーマは、あとから後悔しにくく、判断をやり直す回数も減ります。
再現できるデザインかを確認する
最後に迷いが再燃しやすいのが、デモの見た目や憧れのブログデザインで判断してしまう場面です。デモも、憧れのブログも、どちらも整った完成形です。
しかし、あなたが実際に使うのは完成形ではありません。
必要なのは、その見た目に至るまでの工程です。よくあるのが、「このテーマを使えば、あのブログみたいなデザインが作れます」「稼いでいるブロガーが使っているテーマだから間違いない」といった文言です。
ため確かに、作れます。時間と手間と判断力を十分に投入できれば、ですが…。
問題は、そこに至るまでの現実です。
h4見出しタイトルを考えてくれ
多くの人は、平日にブログに触れる時間は1〜2時間ほど。WordPressの経験も、まだ試行錯誤の途中です。この条件で、「細かい調整を楽しむ前提」のテーマを選ぶと、調整のたびに調べる時間が発生します。
「調べる時間が増える→ 記事を書く時間が減る→ 記事が増えない→ 成果が出ない→ 更新が止まりやすくなる」。これは根性や努力の問題ではありません。完成形を基準に選んでしまった構造の問題です。
だから、ここではこう判断します。「この見た目を、デモや憧れのブログと同じ手順で、今の自分が繰り返し再現できそうか」と。
ため再現できないと感じたなら、そのテーマは今の条件では重い、というだけです。デザインが悪いわけでも、テーマがダメなわけでもありません。今の自分の総コストに合っていないという判断です。
h3 困ったときに検索で解決できるかを見る
詰んだときに戻れるかどうかは、安心感に直結します。特に、使える時間が限られている人ほど、ここは重要です。
エラーが出た。表示が崩れた。設定の意味が分からない。こうした場面で、「次に何をすればいいか」が見えないと、判断は一気に止まります。直せるかどうか以前に、どこから手を付ければいいか分からない状態になるからです。
ここで見るべきなのは、人気や評価ではありません。戻り道が見えているかどうかです。
h4見出しタイトルを考えてくれ
検索して、同じ悩みが出てきそうか。公式の手順や考え方が整理されているか。実際のユーザー事例が確認できそうか。この「戻り道」が見えるだけで、詰んだときの撤退コストの感覚は大きく下がります。
撤退コストの感覚が下がると、「最悪ここから立て直せる」という判断ができます。この判断ができるかどうかで、不安の重さは変わります。不安が軽くなれば、作業を再開する判断もしやすくなります。
ためつまり、検索で解決できるかどうかを見るのは、知識量の問題ではありません。詰んだときに、一人で抱え込まずに戻れる設計かどうかを確認する工程です。
h3 今の自分が無理なく続けられるかで決める
最後に見るのは、「続けられるかどうか」です。ただし、気合いや根性では判断しません。今の条件で回せる理由があるかで決めます。
初期設定で迷いにくい。記事を書く流れが想像できる。詰んでも戻れる導線が見えている。この3つが揃っていれば、多少の不満があっても回収可能性は高いです。続けながら学びが残り、次の選択に使える材料が積み上がるからです。
一方で、「人気だから」「有名だから」という理由しか出てこない場合、判断を外に預けています。この状態で問題が起きると、「やっぱり違ったかもしれない」と不安が一気に戻ります。理由が自分の中にないため、立て直す判断ができないからです。
ためだから最後は、今の自分で回せる理由を言葉にできるかで決めます。優劣ではなく、条件一致で判断する。それがフェーズ3の役割です。
よくある不安|ここで止まる人が一番多い
ここまで読んで、「選び方は分かった。でも、まだ不安が残る」と感じる人は少なくありません。実際、テーマ選びで止まる人の多くは、判断の仕方ではなく、不安の処理で詰まります。
ここでは、よく出てくる不安をFAQ形式で整理します。
無料テーマと有料テーマ、結局どっちがいい?
条件によります。
無料テーマと有料テーマの違いは、機能の多さや価格そのものではありません。
差が出やすいのは、次の3点です。
- 情報量
- サポート
- 詰んだときの戻りやすさ
無料テーマが悪いわけでも、有料テーマが正解なわけでもありません。ただ、この3点は有料テーマの方が揃いやすい傾向がある、というだけです。
たとえば、調べる時間が取れて、試行錯誤も回収にできるなら、無料テーマでも十分回せます。一方で、時間が限られていて「一度止まると立て直しにくい」条件なら、有料テーマの方が戻り道を見つけやすいケースが多くなります。
見るべきなのは価格ではありません。今の自分の余力で、詰んだときに戻れる設計かどうかです。
最初は無料で、稼げたら有料に変えるのはアリ?
アリですが、切り替え前提で選ばない方が安全です。
なぜなら、テーマ変更には、デザイン調整・設定見直し・表示崩れ対応など、想像以上の手間がかかるからです。
そのため、無料テーマで始めるなら、下記の条件を満たすか先にチェックしてください。
- 情報量が多い
- 移行事例が見つかる
- 後で変えても致命傷にならない
テーマ変更って、そんなに大変?
作業量よりも、精神的な負担が大きいです。
テーマ変更は、「一気に直す」「どこまで直せばいいか分からない」という状態に入りやすく、判断疲れを起こします。変更自体が悪いのではなく、変更せざるを得ない状況に追い込まれる設計が問題です。
だからこの記事では、最初から「今の自分で回るか」を重視しています。
SEOに強いテーマを選ばないとダメ?
テーマ単体でSEOの結果が決まるわけではありません。
多くのWordPressテーマは、最低限のSEO対策(構造化・表示速度・モバイル対応など)はすでに満たしています。そのため、「このテーマだから上位に行く」「このテーマだから不利になる」といった差は、実際にはほとんど出ません。
SEOで差が出やすいのは、テーマそのものではなく、運用の結果が積み上がるかどうかです。
- 記事が継続して増えるか
- 更新が途中で止まらないか
- 書いた記事をあとから修正・改善できるか
つまり、書き続けられる設計かどうかの方が、SEOには直結します。
「SEOに強い」という言葉だけでテーマを選ぶと、設定や調整が重くなり、結果的に更新が止まるケースも少なくありません。その場合、SEO以前に、記事そのものが積み上がらなくなります。
見るべきなのは、SEOというラベルではなく、今の自分が、記事を増やし続けられるかどうかです。
人気テーマなら安心していい?
安心材料にはなりますが、判断の代わりにはなりません。
人気テーマには、次の特徴があります。
- 情報が多く、検索で同じ悩みが見つかりやすい
- 実際の利用事例が多く、切り分けの参考が出てくる
- トラブル時の対処例が共有されやすい
この意味で、詰んだときに立て直せる可能性は高くなります。つまり、撤退コストは下がりやすいです。ただし、「人気=誰でも使いこなせる」ではありません。
使える時間が少ない。設定や調整に慣れていない。目的がはっきりしていない。こうした条件のまま選ぶと、人気テーマでも普通に詰みます。
まとめ|決められる人は「条件→基準→手順→決断」の順で動く
ここまでの結論はシンプルです。
テーマ選びを軽くするのは、どのテーマかではなく、どの順番で考えるかです。
この記事で整理した流れは、次の3つです。
- 条件を決める(自分の現実を固定する)
- 基準を作る(何を見るかを固定する)
- 手順で選ぶ(地雷→減らす→決める)
この順番を崩さなければ、比較をやり直したり、評判に引き戻されたりする回数は減ります。
最後は、いつもの視点に戻るだけです。
この整理ができていれば、なぜこのテーマを選ぶのか。なぜ別のテーマを選ばないのか。この2つを、自分の言葉で説明できる状態になります。
もし、「何を基準に見ればいいのか分からなくなったら」、WordPressテーマを選ぶ基準|どうやって選べばいいかを整理するに一度戻ってみてください。







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